団塊の世代のほとんどが後期高齢者(75 歳以上)になる 2025 年に向けて様々な 取り組みがなされています。日本は少子高齢化が加速度的に進行しており、高齢者は急増し生産人口は激減しています。石川郡の高齢化率は30%に達しており、それは既にこの地域が、福島県平均より 5 年、全国平均より 10年早く、高齢化社会迎えている現実があります。医療費や介護給付費等の社会保障費の増大を抑制するために、医療を取り巻く環境は変化を強いられています。特に高齢者は入院治療から在宅医療や在宅介護へ移行を促されています。重度の疾病を有したり認知症や老化の進行から重度な要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・ 医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構 築を実現していこうと思っています。 当院では、内科(一般内科、循環器内科、消化器内科)と整形外科、リハビリ テーション科を中心にした外来診療と、往診医と訪問看護師が連携をとり在宅 療養支援体制を整えて在宅医療にも力をいれて診療を行っています。
さらに院内にある居宅支援事業所のケアマネージャーとは密に連絡を取り合 い、患者さんの日常生活や家庭で抱えている問題などを共有しながら患者さんの診 療に生かしております。
また併設のデイサービスセンターいしかわのデイサービス利用者様が体調を 崩した時には、速やかに当院で診療、治療を行い安心して利用して頂いており ます。
いつも私達は思っています。一つの病気を治すことだけに囚われるのではなく、病気を抱えて悩んでいる人やその家族全体を診なければ患者さんの苦しみは癒せないと。
いつも私達は願っています。いずれは死を迎える高齢の患者さんが「私の一生 は本当に幸せな人生だったな」と微笑んで旅立ってくれることを。
「桧原湖より磐梯山を望む」撮影:田畑 裕